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日々の雑感や、様子を綴ったコラム
-- 2025.01.11
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-- 2014.04.27
ソチオリンピックがもう遥か昔のことのようだが、それはさておき今の研究室の同僚にソチの近く出身の ロシア人 Aくんがいる。

 この Aくん、これまで一流大学を渡り歩いてきた頭のいいヤツだが、非常に 強烈な個性 の持ち主である。日本であまり出会ったことのないタイプな気がする。良い面は、

(1)世話好き(研究室のありとあらゆる雑務を把握している。)
(2)みんなをまとめようとする団結精神
(3)理路整然とした話術

 一方、アツロー的に付き合いにくいなと感じてしまう面は、
(1)おしゃべり好き過ぎ(研究に集中しているとイラッとするほど、常に誰かとペチャクチャ…)
(2)しかも、かなり言葉が汚い(3語に1語は 禁句 が含まれる。)
(3)がががが 頑固

 同じ部屋にいることもあり、たまにディスカッションもする。彼の得意分野や優れた才能を買った上で、

「やろうとしているプロジェクトは、キミがやるような内容じゃない(サイエンスじゃない)
もっと ●● したらいいんじゃないか?」

控えめに発言 したりすることもあるのだが、ボクよりも頑固で口達者な彼と共鳴することはなかなか難しい。

 先日、そんな Aくんと話していたとき、意外な事 を聞いた。あれだけ意志表示のはっきりした人物なので、自分の進路は当然、明確に見据えているものと思っていた。ところが、彼は 企業 に行くか アカデミア(大学や研究所)に進むか悩んでいて、しかも「自分が将来何をやりたいのかわからない」と言う。唯一の希望は、

「自分にあった選択をして、仕事で家族を犠牲にすることなく、幸せに暮らしたい。」

ことだそうだ。自分の事と研究の生産性しか考えていないと思っていたAくんの 人間味 を初めて感じたような気がした(笑)彼も、研究を生業とする者が考えるであろう悩みや望みを持っていたのか、と。


 しかし、将来の選択において Aくんとボクで 決定的に違うこと が一つある。それは、彼は自分の故郷であるロシアで職を得るという選択肢を全く考えていないことだ。彼曰く、

「企業にせよアカデミアにせよ、科学をやる環境としてロシアは F-word (禁句) だ。」

と。(状況が変わりつつあるとはいえ、)同じような事を中国人から聞くことも多い。

 これは、日本の科学力と自分が日本で受けてきた教育に誇りを持っているボクには、非常に可哀想なことに思える。ボクは、日本で研究をしていたら世界と戦えないとは思っていない。もちろん、日本とアメリカの科学力・研究環境を比較してアメリカの方が優れているな、と思う点もたくさんある。しかし、ボクの発想は「アメリカの方が優れている点は日本にも取り入れたらいいじゃないか」であって、「日本は劣っているからダメ」とは 今のところは ならない。

 尤も個人レベルの話でいえば、各々がやりたいことができる居場所があるなら、たとえそれが自分の故郷ではなくても、必ずしも可哀想なことではないのかもしれない。

 というか、アメリカという国 は、そういう人達で成り立っているんだし。

 けれども、アメリカ国民になるため、グリーンカード取得に情熱を燃やしている彼らの姿を見ると、エネルギーを注ぐ場所が僕とは違うんだな、と思わざるを得ないのである。逆に、日本人の場合はもっとアメリカや他の国でポジションを得るという選択肢を増やして、自分に最適な居場所を求めて海外に出る人を増やした方がいいのかもしれないが…


 強烈だけど、優秀なロシア人の彼がどういう選択をするのか、今後研究者として人間として何を考えていくのか、興味深い。ボクはボクで、こういった個性溢れる世界の優秀な頭脳達と張り合っていけるように、自分に磨きをかけていかないと!口喧嘩 !? で負けない力も。
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-- 2014.04.05
最近、ボクの居室がある大学の建物にこんなステッカーが貼られた ↓↓↓



うん、知ってる。持ち込まないよ。。。(– –;)

 こんなのが最近になって突然貼られたということは、何か “その逆” が起こったということなのだろうか!?

 イリノイは規制が厳しく、簡単には銃を手に入れられないはずなんだが…。オヤジが昔住んでいたバージニアでは、その辺のスーパー でも銃を売ってたけど。

 もたず、つくらず、もちこませず。

この原則でお願いします。なまんだぶ。
-- 2014.03.13
3月も半ば、今週から サマータイム も始まった♪

外の景色も すっかり春めいて・・・


 
ないやないかい!emojiemojiemoji

ま、花粉症よりはマシだけど emojiemojiemoji
-- 2014.02.24
シカゴの音楽 といって最初に思い浮かぶのは、やっぱり ブルース 。ブルースバーやジャズバーが数多くあるので、シカゴナイトを楽しみたい方は必見だ。

 ブルースバーでアツローのお気に入りは、Kingstone Mines という老舗のお店。チャージも安い(学割あり)ので、週末は大賑わいだ。2つステージがあり(片方が休憩中は、もう片方で演奏が始まり)、プロの演奏を常に楽しめる。以前行った時は、偶然『地球の歩き方』にも載っている日本人のプロピアニスト(Ariyo さん)の演奏も聴くことができた。




 しかしシカゴは、ブルース・ジャズだけではない。(ボクは知らなかったが)クラシック好きの人にとっては、シカゴ交響楽団 もかなり評価が高いそうだ。さらに、Northwestern 大には 音楽学部 があり、(こちらに来るまで知らなかったが…)歴史ある名門 らしい。音大(単科大)ではなく総合大学の一学部であると考えると、驚きだ。

 学内には立派なコンサートホールがあり、学生からプロの演奏家まで多様なコンサートが頻繁に催されている。プロが来る場合などはチケットを購入しなければならないが、Northwestern 大に籍を置く人であれば安く手に入る。

 先日、Northwestern 大のオーケストラコンサートを聴きに行ったのだが、内部の様子はご覧の通り。コンサート自体は、素人のアツローには知らない曲目ばかりで、上手いか下手かもよくわからなかったが( きっと上手い んだろう 笑)、心地良い時間を過ごすことができた。

 

 現在、ミシガン湖沿いに 新たなコンサートホール が建設中。ガラス張りの巨大で立派な建物で、いったいどこから資金を得ているのか不思議である。ボクが居る間に完成して、中に入れるといいんだけどな。。。

 シカゴは、ブルース だけではなく、色々な音楽を楽しむにはいい街のようだ!
-- 2014.02.02
今日は、アメリカにいる一部の人にとって年に一度のお楽しみ、アメフトの優勝決定戦(Super Bowl)が行われた。

 その盛り上がりは、半端じゃない。チケットは他のどのプロスポーツよりも高く、3階席で 2000 ドル(20万円)以上 するらしい。。。正直、アメフトに興味のないボクには理解不能。

 だから「夕飯を食べながらテレビ観戦するから、アツローも来い」とのお誘いを最初は断った。そもそもアメフトのルールも、対戦チームすら知らねぇし。でも、

「ルールは説明してやる。対戦チームは、ネットで調べればいい。来ないというなら、もっと他の “言い訳” を述べよ。」

しつこく言われたので、行くことにした。ネットで調べたところ、対戦チームは

シアトル vs デンバー (会場はニューヨーク) 

ということがわかった。とりあえず ニューヨークヤンキースのイチローTシャツ を着て行ったら、シアトルファンに ややウケ だった。

 試合はシアトルの一方的な展開だったので、あまり面白いゲームではなかった。おかげでゲームに気を取られすぎずにルールを説明してもらえたが、細かいルールは未だによくわからん。

 持ち寄った夕飯をたらふく美味しくいただきながら、みんなのアメフトの熱狂ぶりを見られて、良い休日だった。誘ってもらって、ありがたい。

-- 2014.01.14
エバンストンにあるアイスクリーム屋さん。

Cold Stone
(ボクは食べたことはないが、日本でもよく見かけるチェーン店。店員さんが、冷たい石の上 でアイスクリームをこねこねするパフォーマンスが有名らしい。)

誰が食うねん!

 案の定、日曜の昼間にも関わらず、誰もお客さんがいなかった。

 店の前に石を置いて、自然の寒さでアイスを作ったらどうだろうか??
-- 2014.01.07

アメリカでは、気温の単位として 華氏(˚F)を使う。摂氏(˚C)での表示に慣れているボク(というか、アメリカ人以外全員)には、華氏の数字を見てもなかなか感覚がつかみにくい。研究室のアメリカ人が、わかりやすい方法を教えてくれた。

100 ˚F → めちゃ暑い

0 ˚F → めちゃ寒い

うむ、たしかにわかりやすい(笑)

 そして今日、遂に華氏でもマイナスに突入!華氏と摂氏での気温は、それぞれ下写真の通り。

 

 インドヒマラヤの山奥(標高 5000 m 近く)で、寝袋を二枚重ねにして震えながら寝た時のことを思い出したが、おそらく今日 アツローの人生で最寒 を更新したのではないかと思う。雪は降らず晴れていたのが、救いだった。

 なんでも、アメリカでは 十数年ぶりの大寒波 だそうだ。大学の授業はすべて休講、バスも止まってしまった。シカゴで少し アツローギャグを言い過ぎた かな emoji


 さて、こんなに寒いと何が起きるか?大学から最寄り駅まで歩く間(7分)に、

(1)鼻で息をした瞬間、鼻毛が凍った。

(2)まばたきをした瞬間、まつ毛が凍った。

(3)いつも通り呼吸すると、息でメガネが曇り 前が見えなくなった。

 まぁ、シカゴに永住する気はないので、十数年ぶりの大寒波を体験できたことは、むしろラッキー だったのかもしれない。。。次は、どの街を凍りつかせてやろうか (^ ^;)

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